掲載日:2021.5.1

令和4年度「やってみようプロジェクト」

演劇のもつ創造のパワーを社会課題解決に役立てる
やってみようプロジェクト


生きづらさを感じることのない社会へ

演劇表現の手法が、さまざまな社会課題解決に役立つ可能性があることがわかってきました。
劇団が地域の劇場やNPOと協力関係を築くことで、孤独を抱える人を社会に包み込むことができるのではないでしょうか。
演劇は社会の処方箋になり得るはずです。

私たちは演劇的手法を用いたコミュニケーションワークショップで、
安心・安全な場をつくり、周囲と繋がりを持つことで誰ひとり取り残されない社会の実現を目指します。

   











●これまでの活動
平成28年度「芸術団体における社会包摂活動の調査研究」として演劇ワークショップの社会包摂機能について状況を分析。
平成29年度「演劇による社会包摂プロジェクト」で演劇ワークショップの実施、調査・評価を実施。
(主催:文化庁・日本劇団協議会)

※平成28年度~令和3年度年の調査研究報告書はWEBからダウンロードで閲覧可能です→「演劇は社会の処方箋」

<これまでのワークショップ活動の具体例>
児童館・学童施設、児童養護施設、高齢者施設、青少年自立支援施設、特別支援学校、在日外国人対象、大学機関 等



-------------- ★令和4年度の「やってみようプロジェクト」活動予定 ----------------

・「シアターエデュケーション」秋田県内特別支援学校
生徒に演劇、ダンス、歌唱を組み合わせたワークショップで自由に表現し、
コミュニケーションの楽しさを体感するプログラム。
 【対象】特別支援下学校に通う生徒 【回数】全12回
 【講師】斉藤和美ほか(わらび座)

・「演劇プログラム」さいたまユースサポートネット(さいたま市)
若者自立支援ルームに集まる若者に、演劇ワークショップを通して交流し
表現することにもチャレンジするプログラム。市内2か所のルームで実施。
 【対象】若者自立支援ルーム利用者 【回数】全19回 
 【講師】岡本有紀 ほか(青年劇場)

・「からだであそぼうコミュニケーションワークショップ」
特別な事情をもち施設に居住する養護施設の子どもたち、学童保育や特別支援学校の生徒を
対象に、身体で表現したりグループで取り組むワークを行うワークショップ
児童養護施設杉並学園、西荻北児童館(杉並区)、都内特別支援学校
 【対象】施設利用の子ども、生徒 【回数】全10回
 【講師】西海真理、水野千夏 ほか(朋友)

・「からだであそぼうコミュニケーションワークショップ」
 高齢者施設に入居中、デイサービス利用の高齢者の方を対象に、
身体的・精神的な刺激を通したQOLの向上を目指すプログラム。
社会福祉法人「はるびの郷」、白十字会あきつの里、東村山市社会福協議会(東村山市)
 【対象】施設入所・利用中の高齢者、地域見守りボランティア 【回数】全18回
 【講師】西海真理 ほか(朋友)

・「にほんごであそぼう」小野市うるおい交流館エクラ、小野市国際交流協会、加東市、
加東市国際交流協会(兵庫県小野市・加東市)

 日本の生活になかなかなじめない外国人やその家族を対象に、やさしい「にほんご」
をつかって地域日本人と交流する表現ワークショップ。
 【対象】兵庫県小野市、加東市に在住の外国人、地域日本人 【回数】全6回
 【講師】本田千恵子 ほか(兵庫県立ピッコロ劇団)

・「コミュニケーションワークショップ」スマイリーはうす、児童養護施設、小学校特別支援クラス(沖縄県)
デイサービスや特別支援クラスの児童を対象に、自由に表現することの楽しさや、
達成感が得られるプログラムのワークショップ。
 【対象】知的障害をもつ児童
 【回数】全3回
 【講師】島袋寛之(TEAM SPOT JUMBLE)

「演劇教育を活用した就労教育支援ワークショップ」特別支援学校、アートヴィレッジセンター、
ミュージックケア研究会(愛媛県)

社会参加や職業自立に必要な表現力・集中力・想像力、コミュニティ形成を演劇スキルを活用したワークショップ。
楽器や声を使って自己表現などを行います。
 【対象】愛媛県内特別支援学校の生徒
 【回数】13回
 【講師】中村茂昭 ほか(坊っちゃん劇場)

・「がん患者と看護師に対する新しい医療コミュニケーション技法の検討」四国がんセンター、愛媛県医師会、
アートヴィレッジセンター(愛媛県)

がん患者と向き合う看護師を対象に、シミュレーション演劇をとおしてコミュニケーションの課題解決を図るプログラム。
【対象】がん患者と向き合う看護師 【回数】全10回
【講師】中村茂昭 ほか(坊っちゃん劇場)


・「医療的ケアを要する在宅医療児とその家族の災害時の共助のあり方について考える演劇ワークショップ」
名桜大学、名護医療センター(沖縄県名護市)

 災害時避難所における在宅医療児とその家族への支援について、看護学生とともに演劇ワークショップを
通して共助のあり方、コミュニケーションのあり方を体感するプログラム。
【対象】看護学生、医療施設支援員 
 【回数】全3回
 【講師】島袋寛之(TEAM SPOT JUMBLE)

・「ヘルスリテラシーワークショップ」名桜大学、障害者支援施設海陽園(沖縄県名護市)
 看護学生、施設職員とともに障害者の方にもわかる感染症対策の必要性を演劇で表現し、
施設利用の方々に届けるワークショップ。
【対象】看護学科の学生、知的障害を持つ方
 【回数】全8回
 【講師】島袋寛之(TEAM SPOT JUMBLE)